サバイバーズギルト

サバイバーズギルト・・・大災害や戦争などで生き残った人が、「自分だけが助かってよかったのか」という負い目の気持ちを抱く症状。ストレス反応の一つで、戦争後の兵士経験者らに顕著に表れるという。
  2005年5月5日「読売新聞」より引用

 尼崎脱線事故の被害者が「サバイバーズギルト」という症状で苦しんでいるということが、連日報道されています。専門家の方の話によると、この症状は一過性のものだけど、長引いてしまうとPTSD心的外傷後ストレス障害)におちいってしまう人もいるのだとか。

 この事故に限らずあらゆることで不幸にも事故や災害に遭われた方で、「サバイバーズギルト」の症状で苦しんでいる方が世の中にはたくさんいるはず。他にもPTSDに限らず何か事情があって、心に障害を抱えてしまった方というのも世の中にたくさんいるはず。

 前述の専門家の方の話によれば、「サバイバーズギルト」を和らげるためには、とにかく話に耳を傾け“共感”することが大切だとか。
だからこんな風に書いても結局キレイゴトになってしまうとは思うけど・・・。でも、もしも自分の周りに悩んでいたり、もしも自分のことを必要としてくれる人がいたら、その人の話を聞いて共感できる人間でありたいと思う。自分も完璧じゃないし、専門家でもないし、不器用だからうまく聞いてあげたり気の利いたことは言えないけれど、人の痛みとか弱さとかを少しでも分かってあげられる人でありたいと思う。苦しさというのは本人にしか分からないことだけど、その中の少しだけでも共感できる人でありたいと思う。
それは簡単なことじゃないけれど、心がけていきたいと思うのです。